【東川町】「北海道一標高の高い山!天然記念物が数多く生息」
大雪山国立公園は北海道の国立公園の中でも最も歴史のある公園の一つです!
よく勘違いされるのですが『大雪山』という一つの山があるわけではなく、「ニセイカウシュッペ山」「旭岳」「黒岳」など29の山々からなり、大きく分けると「北大雪」「表大雪」「東大雪」「十勝連峰」の4つの山域に分けられ、北海道の中で最大規模となっております。
最高峰の「旭岳」は2291mにも及び、北海道ではダントツで一番目の標高が高い山なのですが、実は全国的に見るとTOP100にも入らないんです…。
自然豊かで海や山といったイメージがわきやすい北海道ですが意外ですよね(笑)
とは言え高さではなく、その豊かな自然と「神奈川県」とほぼ同じ面積がウリの大雪山は1934年に国の天然記念物に指定されました。(先述した通り『大雪山』という、一つの山ではないため、『大雪山系』と呼ばれることも)
この記事ではそんな大雪山の魅力について紹介していきたいと思います。
大雪山国立公園に生息する天然記念物たち
▲天然記念物クマゲラ
大雪山には数多くの野生動物が生息し、天然記念物も多いです。(山自体が天然記念物ですが笑)
クマゲラは年中通して観察することができます。春になると求愛行動の一環でキツツキのように素早く木を突くので、すぐに見つけられると思います♪
▲イヌワシ
漢字では『犬鷲』、『狗鷲』などとも表記される。
1965年に国の天然記念物に指定されました。北海道だけではなく、全国の標高の高い山岳地帯でも会えますよ。
▲シマフクロウ
日本では北海道にのみ生息。全長約70cm、日本最大のフクロウです。
コンサドーレ札幌のマスコットキャラクター『ドーレくん』のモチーフです。
▲ミヤベイワナ
『然別湖』にのみ生息するオショロコマの亜種。
オショロコマとの見分け方は尾鰭(おびれ)、胸鰭(むなびれ)が大きいこと。
▲エゾライチョウ
かつては一般的な野鳥でしたが、近年は狩猟や生態系の変化によりその個体数は激減。
見かけてもそっとしてあげましょう。
その他にもダイセツタカネヒカゲ、ウスバキチョウなどの『高山蝶』も天然記念物に指定されています。
ここにしか咲かない花!その数250種類!!!
▲エゾノツガザクラ
大雪山は『高山植物の楽園』とも称されるほど植物たちにとって住みやすい環境なんです。
世界的に見ても評価される場所となっています。
▲エゾコザクラ
▲エゾツツジ
その他も珍しく魅力的な花でたくさんですが、この記事では紹介しきれないので、より詳しく知りたい方は環境省「大雪山国立公園連絡橋議会」の公式サイトなどでご覧ください♪
気象条件は本州の山の3000m級!登山時期と気をつけたいこと。
大雪山は緯度の高い北海道の山です。
本州の2000m級の山感覚で登山すれば痛い目に遭うでしょう。(笑)
真夏のシーズンでも強風が吹けば凍えるような寒さを体感します。
登山靴はもちろん、夏でも防寒着は必ず着用、もしくは持参しましょう。
オススメ登山時期は目的によって異なりますが、どの時期も四季を感じることができます。
春・・・冬を超えて動物たちの動きが活発になります。クマゲラなどの野鳥を観察したい方にはオススメですが、ヒグマとの遭遇率も一番増える時期なので熊スプレーや熊鈴を持ち歩くなどの対策をお忘れなく。
夏・・・上記でご紹介した『エゾノツガザクラ』や『エゾコザクラ』をはじめとした高山植物をたくさん見たい方は断然夏です。7月中旬から8月中旬を目掛けて行きましょう(※注意 夏でも残雪があります。くれぐれも防寒着をお忘れなく)
秋・・・大雪山の醍醐味!『日本一早い紅葉』を楽しめる大雪山のこの時期は毎年全国から多くの登山者が訪れます。
まだまだ夏真っ盛りの8月下旬には色づき始め、9月中旬〜10月上旬にピークを迎えます。
冬・・・厳冬期の大雪山は生半可な気持ちで行くと痛い目に遭います。スキーやスノーシューがないとかなり辛いです。経験者やベテラン登山家と登らないと危険です。
『#大雪山』みんなの投稿
愛別岳〜永山岳〜当麻岳(30日)
Distance 17.9km
Time 7h285:40 愛山渓温泉登山口から入山
この日は5時出発の先行者と私のみ!思っていたよりも涼しく元気に登山最後は沼巡りもして大雪山を満喫尾根歩きが怖かったけど勇気を貰って無事登頂〜同行者に感謝#愛山渓 #愛別岳 #大雪山 #北海道 pic.twitter.com/NdgxpizeID
— とまと×トレイルラン (@TCekadxu4cBq93A) August 1, 2021
7月下旬の旭岳~トムラウシ山はお花天国でした。
水場、雪渓、その他注意点などを記事にまとめました。#旭岳#大雪山 #トムラウシhttps://t.co/B88eHrzTbJ pic.twitter.com/wmfKPZC0SJ— Yu (@mtviewjapan) July 31, 2021
まとめ
大雪山は29の山々を一括りにまとめた呼称です。
自然豊かな北海道ならではの高山植物や野生動物、天然記念物にも出会えます。
日本一早い紅葉を楽しめるスポットで8月末から色付き始め、10月上旬にはピークを迎えます。
真夏の登山でも防寒着必須な大雪山の厳冬期の登山はなかなか厳しいものとなりますので、よくコンディションを整え、天気をチェックした上でも、初心者や中級者には厳しい登山になることが予想されるので、必ずベテランの登山家と登るように心がけましょう。