【斜里町】「知床を横断できる唯一の道!ヒグマ遭遇率が高い?夏でも雪がみれる?知床峠を徹底解説」
知床峠は世界遺産知床にある標高738mの斜里町と羅臼町を結ぶ山です。
世界遺産知床を唯一横断できる道路なので、知床を訪れた方の大半は通るのではないでしょうか?
10月下旬から4月下旬までの雪が積もる冬季間は通行止めとなるので、注意が必要です。
また、知床の中でもエゾシカやヒグマなどの野生動物出現率が高く、出会える可能性が高い場所!
この記事ではそんな知床峠について紹介していきます。
知床峠のアクセス・行き方
知床峠はドライブスポットとしても人気ですが、霧が発生しやすく、エゾシカやヒグマ、キタキツネなどの場所でもあるので、速度を抑えるなどの注意が必要です。最寄り駅である「知床斜里駅」からは車で約1時間ほどの所要時間となります。
知床斜里駅からバスで行く場合は、斜里バスの「知床線」に乗り、知床自然センターで「羅臼ウトロ線」に乗り換え、「知床峠」に行けます。
バスの本数が極端に少なく、秋〜冬にかけては待ち時間は極寒となりますので、自家用車やレンタカーなどで行くことを強くオススメします。
知床峠は真夏でも雪が残る数少ない場所!季節外れの雪景色を体感しよう!
知床半島は限りなくロシアに近い日本の最果てにあります。
中でも知床峠は標高の高いところにあるので、年中ひんやりと冷たい風が吹きます。夏でも薄手の上着を一枚持っていると安心です。
驚きなのが知床峠の山々には7月頃まで雪が掛かっていること。
雪国のイメージが強い北海道ですが、この時期でも雪を見られるところは限られていて、ここか「大雪山国立公園」くらいだと思います。
「夏だけど北海道に来たからには雪がみたい!」という方は知床峠に行ってみよう!
知床峠はとにかく野生動物に遭遇する確率が高い!
知床半島は野生動物の生息地で、中には絶滅危惧種の動物もいます。
人気観光地ですが、くれぐれも野生動物の縄張りにお邪魔していることを忘れずに、車で移動する場合もいつ動物が道路を横断してくるかわからないため、速度を出しすぎず低速の運転を心がけましょう。
また、野生動物を見かけた場合も、生態系に影響を与える恐れがあるためエサを与えたりせず、そっとしてあげましょう。
ゴミのポイ捨てなどは論外です。
ヒグマに遭遇したら?慌てないための対処法
知床峠を走っているとエゾシカやキタキツネだけでなく、ヒグマに出会うこともあります。
むしろ野生のヒグマを見に知床半島を訪れる人もいるほどで、北海道内でも屈指の出現率となります。
20kmの範囲の中に500頭以上が生息しているとされ、密度だけで言えば外国も比較にならないくらいの高密度。
基本的にヒグマに限らずクマは人をエサとして見ていません。
人間の存在に気づかずにバッタリと出合ってしまった時や、小熊連れの時に近付いたら威嚇として襲ってくる確率が上がります。
なのでヒグマと接触する前に遠くから存在を気付かせるように心がければ、襲われる確率は格段と下がります。
①ヒグマに出会う前にできる対策
・複数人で話しながら行動する
・一人の場合はクマ鈴などを持ち歩く
・蛍光色の服を着て、遠くからでも気づいてもらえるように心がける
・それでも心配な方は熊スプレーも持つ
これだけ徹底できていれば未然に熊との遭遇を防ぎ、安心・安全に知床観光を楽しむことができます。車で移動中にヒグマに出くわした場合はクラクションを鳴らすと音にびっくりして逃げていきます。
でも知床に来たからには「野生のヒグマをゆっくり見てみたい」という方も多いはず。
そんな方は船の上からヒグマを観察できる「知床クルーズ」やガイド付きで安全にヒグマを見られる「知床五湖」でのガイドウォークがオススメ。
②死んだふりは危険?万が一ヒグマと至近距離で対峙したら
・ヒグマがこちらに気づいていない場合はそのまま気づかれないようにその場を去る
・目があった場合は目をそらすことなくそのまま距離をとる(このとき背中を見せないように注意)
・クマが自ら近づいてきたら手を広げて声を上げるなどして威嚇
・それでも近づいてきた場合は3〜4mくらいの距離でクマスプレーを噴射
よく耳にする「死んだフリ戦法」ですが、あまり効果がないうえに、好奇心旺盛なクマが面白がって近づいてくる場合もあります。
クマにとってはじゃれてるつもりでも人間にとっては致命傷となりかねないので、死んだフリはやめたほうが良さそうです。
事前に対策をし、万が一遭遇した時の知識もあれば安心して知床を楽しむことができますね♪
知床峠からは現ロシアの国後島も見える!
知床峠のほぼ頂上、羅臼側を走っていると海を挟んで島が見えます。これは北方四島の一つ「国後島(くなしりとう)」です。
この北方四島については日本も領有権を主張しているものの、戦後以降ロシアが実効支配している状態が続いています。
何はともあれロシアが海越しで垣間見えるなんてさすが北海道ですよね。
『#知床峠』みんなの投稿
知床峠の通行止めが解除されました#知床峠 #今年最後かもしれない峠越え #知床 pic.twitter.com/vtd1AQudic
— coffee_albireo_official (@coffee_albireo) November 1, 2020
「知床峠」。
まさに天国と地獄の境界の峠。
どっちかが快晴で、どっちかがドロドロの濃霧であることが多い。(夏場は羅臼側が曇ることが多い)毎回、羅臼岳が一瞬見えたところでパズーの父さんくらいギリギリで撮影したりしている。
なのに1年の半分は冬季通行止めの、とんでもない峠。#知床峠 pic.twitter.com/O8GmT9GaKh
— 旅人YAMA@日本分割6周目 (@yama31183) August 25, 2021
まとめ
今回は北海道の人気観光地で世界遺産の知床を横断できる唯一の道路「知床峠」について紹介しました。
ヒグマやエゾシカなどがたくさん住む生息地で、観光客も多く行く場所であります。
ゴミのポイ捨てをしないなどの野生動物への配慮をお願いします。
また、バスを使ったアクセスはお勧めできないので車での移動が前提となります。
車で行く場合は霧がかかりやすく、動物の飛び出しも多いため注意してください。
それでは良い知床旅を!!!