【室蘭市】「年間10万人以上が訪れる地球が丸く見える不思議な展望台。稀にイルカに出会える事も」
チキウ岬とは室蘭市にある太平洋に面した所にある岬です。
名前はアイヌ語の「(ポロ)・チケプ」(親である・断崖)から来ています。
読み方が「地球」とよく似ていることから「地球岬」とも呼ばれています。
絵鞆半島の太平洋側は約14kmにわたって高さ100mの断崖絶壁が続いており、チキウ岬はこの周辺の代表的な景勝地となっています。
展望台は海から120mあり、ここからは1920年からある白い灯台と青く美しい太平洋が一望できます。
この岬は宗谷岬、開陽台とともに、地球が丸く見える三大観光スポットに選ばれています。
開拓が進んで、秘岬と呼ばれる所も少なくなった今も「秘岬」と言われており、
雄冬岬と落石岬とともに北海道三大秘岬に選ばれています。
朝日新聞が主催の「北海道の自然百選」において1位となったこともあり、全国的に有名になりました。
元日は初日の出を見るために多くの人が訪れます。
展望スペースからは対岸が見えることも
地球岬には2つの展望スペースが設置してあります。
天気のいい日には下北半島、恵山、駒ヶ岳、測量山を眺めることができるので、
是非晴れた日に訪れることをお勧めします。
▲ 一番高い展望スペースには「幸福の鐘」があり、鳴らすと幸せになれると言われているのでカップルに人気があります。
▲工業の街、室蘭ならではの鉄の地球型電話BOX
実際の地球の100万分の1のサイズです。各大陸の主要都市が、各母国語で記されています。
地球岬を中心に、まるい水平線の向こうには、それぞれの都市が見えるようです。
多様な自然も見どころの一つ
▲ 快晴の日には運が良ければ岬からイルカやクジラが見られるかもしれません。
地球岬からチャラツナイ展望台までは都市計画によって散策路になっています。
散策路では、キツツキ、ヒヨドリ、が見られるので市民探鳥会などが開かれています。
また渡り鳥ではハヤブサの営巣地となっています。
樹木ではミズナラ、イタヤカエデなどの林が見られます。
▲ 春にはカタクリが群生し、紫色の可憐な花畑になります。
▲ 他にもエゾカワラナデシコ、オオバキスミレなども見られます。
緑地の中心にある水路には貴重なエゾサンショウウオも確認されています。