【函館市】「創業1925年、衰えることを知らない函館の人気観光スポット。工場見学もできる!」
カールレイモンはオーストリア出身のカール・ワイデル・レイモン(Carl Weidl-Raymon)が函館で開業したハム・ソーセージ店です。
彼は現在のチェコの食肉加工職人の家に生まれ、その後家業を継いでヨーロッパ各地で修行しました。
1919年、アメリカからヨーロッパへ帰る途中、日本に立ち寄り、函館で奥様と出会って故郷で結婚されたのだそうです。
1924年再び奥様と日本に帰国し、函館にハム・ソーセージ店を開きました。
当時は日本にハム・ソーセージを食べる文化がなかった為、店はなかなか繁盛しませんでしたが、ドイツ軍が函館に寄港した際に大量の注文が殺到し、その評判が広まりました。
カールレイモンのこだわり
カールレイモンはこのような言葉を残しています。
「私がずーっと心がけてきたことは、ただまじめに働くことですよ。
そして、私の作ったハム・ソーセージを喜んで食べてくれる人が一人でも増えれば私の喜びも確実に増えるのですからね。
これはお金では買えないものね。」
60余年間函館でハム・ソーセージを作り続けたカールレイモンが伝えたドイツの製法は未だに受け継がれています。
ハム・ソーセージ作りにおける彼の信念は
「母親が子供に食事を作るときのような愛情と気配り」
をすることでした。
彼が生まれ育った家庭では毎年冬の保存食としてハムやソーセージ作りをしていました。
その為、彼は工場でハム・ソーセージ作りを行う時も、「ごまかしがない」「手抜きをしない」ことを大事にしました。
原料へのこだわりも人一倍強かったレイモンだったので、カールレイモンでは良質な豚肉を使うようにしています。
良い豚肉とは明るいピンク色のお肉と白い脂肪で構成され、よくしまって、ミンチにすると粘りがあるものです。
ロールハムの充填には貴重な豚の膀胱を使用しています。
カールレイモンの言葉
「わたしのハムはね、肉の細胞を一時的に眠らすだけ。
人間の胃に入るとすぐその細胞はよみがえるんですよ。」
「食べ物は健康的で美味しくなければダメです。
ワタシのハムは防腐剤など必要のない添加物は使いません。
余分な粉や水も使いません。
サイボーが死んでしまうからです。」
カールレイモンは当時の栄養状態がよくなかった日本人がもっと元気になることを願ってハム・ソーセージ店を開業しました。
彼にとって、自分が作った製品を美味しく食べてくれる人がいる、ということが何よりの喜びだったのです。
カールレイモンの歴史と本格的なファストフードが楽しめるレイモンハウス
函館元町にあるレイモンハウス元町店はカールレイモンについての展示とファストフードが楽しめるお店です。
二階は「レイモン歴史展示館」になっており、波乱万丈だったレイモンの人生をたくさんのパネルで紹介しています。
落ち着いた雰囲気の店内で、本場の製法で作られたソーセージを使ったホットドックを食べることができます。
函館に来た思い出に、是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
お肉の製造過程を見る!工場見学もできる
工場では二階から階下の工場の様子を眺めることができます!
見学コースもあり、生肉のカット、仕分けや軽量の様子などを見学することができます。
充填機からウインナーがどんどん出てくる様子はとても興味深いですよ!
工場内でもカールレイモンの当時の1日の様子であったり、彼が使用していたカッターなどもご覧いただけます。
『#函館カールレイモン』みんなの投稿
カール・レイモンのローストビーフを食べて、「ローストビーフってこんなに柔らかくておいしかったのか」と今さら気付きました。
自分で作るときはついつい安い外国産の塊肉買っちゃいますもんね。 pic.twitter.com/fgrPt5JoBg
— 函館イベント情報局 編集長 (@hakoeve_info) March 29, 2021
函館来たらカールレイモン pic.twitter.com/QG21BrgwqI
— あい (@an_miho0505) July 11, 2021