当麻鍾乳洞 (TOHMA SHONYUDO)
当麻鍾乳洞とは上川郡にある鍾乳洞です。
1957年、当麻石灰工業株式会社の故今村勇氏により石灰岩を採掘中に発見され、1961年に北海道天然記念物に指定されました。
鍾乳石は純度が高く透明感があり、世界的にも珍しいパイプ状の鍾乳石があることで有名です。
面積は1500平方メートル、全長約135m、高さ7~8mの大きさで、洞窟内は洞窟内は5つに区切られており、狭い通路で結ばれています。
洞内は赤や緑などカラフルな光でライトアップされており、美しく鍾乳石が浮かび上がっています。
鍾乳石の形成
約1億5千年前のジュラ紀から、長い年月をかけて作られました。
この鍾乳洞にはパイプ状のマカロニ鍾乳石と呼ばれる鍾乳石が形成されています。
このマカロニ鍾乳石は正式には管状鍾乳石と言い、これは鍾乳管(ソーダストローあるいは単にストロー)と呼ばれる中空状の鍾乳石のことです。
鍾乳石は炭酸カルシウムが飽和した一滴の雫がしたたり落ちる時、形成されていきます。
まず方解石(カルサイトCaCO3)の微小な晶出/沈殿が天井面にリング状にできることから始まります。
後から流れてくる水はリング状の先に新しいリングを次々に形成し、次第にその長さが伸びてくるのです。
こうして単なるリング状の方解石から鍾乳管が形成されていきます。
龍神の伝説
この一帯が「トウ・オマ」と呼ばれていた頃、雲の中から夫婦の龍が現れ、その龍を自分たちの守神にし、この地の発展を願ったという伝説があります。
その龍神たちが休んでいる場所がこの当麻鍾乳洞だと言われています。
入洞料金
個人:大人(高校生以上)500円、小人(小・中学生)300円。
団体:大人(高校生以上)400円、小人(小・中学生)250円。
団体料金は20名以上の場合に適用。幼児(小学生未満)は無料。
※2020年11月時点での料金です。