【蘭越町】「温泉が湧き出す沼!貴重な黄色球状硫黄が見れる?ニセコとセットで寄りやすい!」
道道66号線、パノラマライン沿いの標高560mの地点にあるニセコの隠れ観光スポット大湯沼(おゆぬま)。
沼の周囲長は約200mで、縦約50m、横約90mというサイズ感。
この付近は蝦夷富士の異名を持つ北海道の富士山こと「羊蹄山」や、近年大人気のニセコの大自然の中でアクティビティが楽しめる施設「NACニセコアドベンチャーセンター」などがあり、道央、後志の人気観光エリアとなっています。
また、登別温泉にも同名の沼があり、そちらの方が有名で観光客も多いですが、この記事では蘭越町の方の大湯沼を紹介していきます。
大湯沼のアクセス・行き方
大湯沼は山奥深いところに位置しているため、行く場合は車が必須といっても過言ではありません!
車で行くことを前提に札幌市中心地からは約2時間、隣町の小樽中心地からで約1時間半、ニセコ駅からだと約20分で行くことが可能です。
また、大湯沼付近には「ニセコ温泉郷」が広がっているので、温泉好きの方にはオススメのエリアとなっています。
駐車場から降りるとすぐに硫黄の香りが立ち込めてくる。
着いたらとりあえず一周してみよう!お湯に触れられる「湯さわり階段」へ
大湯沼は観光地化されたことで、周囲には散策路が廻らされて、子供が落ちてしまわないように柵が張り巡らされているので、家族でも安心して立ち寄ることができます。
散策していると硫黄の香りとお湯のほのかな温かさが風に乗って伝わってきます。
途中まで行くと「湯さわり階段」というお湯に触れることができるスペースも用意されています。
肌寒くなってきた季節には足をつけて足湯もいいかもしれませんね♪
大湯沼で見られるという珍しい黄色球状硫黄とは?
大湯沼の表面を眺めていると薄黄色い膜のようなものが張っているのを確認することができます。
これは「黄色球状硫黄(おうしょくきゅうじょういおう)」というもので学術的に貴重なものだということです。
大湯沼から湧き出る温泉の泉質は慢性関節炎や筋肉リウマチ、糖尿病などに効果があると言われています。
より詳しく大湯沼について知りたい場合は隣接する「蘭越町大湯沼自然展示館」を利用するのがオススメです。
ニセコと言ったらパウダースノー!冬はチセヌプリでスキーがオススメ
大湯沼の目と鼻の先に「蘭越町チセヌプリスキー場」というスキー場があります。
名前の由来はアイヌ語からきていて、アイヌの伝統的な家屋の形を意味する「チセ」と山を意味する「ヌプリ」を合わせて「チセヌプリ(直訳すると”家形の山”)」チセヌプリとヤバれるようになりました。
標高1134mのチセヌプリですが、実際にスキーで滑走できるのは標高832mから標高差280の距離です。
2016年よりCATスキーに生まれ変わり運営されています。興味のある方は下記リンクからお問い合わせをしてみてください。
外部リンク:北海道・ニセコのバックカントリーツアーを体験しませんか?
※CATスキーとは圧雪されていないCAT(雪上車で登り)、パウダーをスキーやスノーボードで滑るツアーです。
大湯沼とニセコ温泉郷の歴史について
遡ること今からおおよそ140年前の1885年。当時岩内に住んでいた渡島某(※倶知安町百年史の表記)がチセヌプリの南の麓で間欠泉を発見しました。発見された当時は、定期的に数メートルの噴湯があったそうで、渡島某は笹掛けの小屋をたてて浴場を設立しました。
その約10年後にはニセコの最初の入植者の一人である山田邦吉がニセコアンヌプリの東の麓に温泉を見つけて1897年に「山田温泉」を開業しました。(現在の倶知安町字山田はここからきている)
明治時代末期にイギリス系の鉱山会社「ハウル」が湯沼から硫黄を大量に汲み上げると間歇泉は失われてしまいました。
その後、湯本温泉旅館が営業した後、現在周辺はニセコ温泉郷のニセコ湯本温泉となりました。
『#大湯沼』みんなの投稿
ニセコ大沼湯
下からぐつぐつ120℃ 地球のエナジーチャージ pic.twitter.com/nkkZJNYVhw— cats-mamiya (@mamiya99) July 18, 2018
蘭越町の大湯沼というところです!#蘭越町 #大湯沼 pic.twitter.com/lOkM9F4kht
— みそてつ / 旅行・交通 (@noukoumiso_jrh) May 4, 2021
まとめ
今回は知名度の高い登別の大沼湯の影に隠れがちなニセコの大沼湯について紹介しました。
学術の観点でも貴重とされている黄色球状硫黄が気軽にみられるほか、慢性関節炎や筋肉リウマチ、糖尿病にまで効能があるというニセコの湯を気軽に味わえる場所でもあります。
また、沼の周りには柵がしっかり設けられているため、家族でも安心して訪れることができます。
ニセコは小樽や余市を観光した際にセットで行くのがオススメです!